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ハリケーンカトリーナの余波@アトランタ :オイルショック発生

今回のハリケーンは いつものハリケーンではなかった。「アメリカの津波」といわれるほどの大洪水がおき、海抜がマイナスのニューオリンズは80%が水につかってしまい、死者は数千と予想されている。いまだに避難シェルターには何千の人たちが不衛生な状態の中台風一過の暑い暑い日々をすごしており、シェルターに入れない人たちがシェルターにあふれている。この混乱に乗じて 強盗・強奪も頻発しているようだ。本当に歴史に残る大災害だ。
ニューオリンズは、水が完全に引くには6ヶ月はかかるといわれており、あの美しい町並が完全に復興するには数年かかるとも言われている。もちろん被害を受けたのはニューオリンズだけではないのだ。
ニュースでは一日中その様を伝えており、その悲惨さは想像を超える。

幸いハリケーンの直撃は逃れたジョージアだが、こちらもここに来てハリケーンの余波(Aftermath)が「じわじわ」としかし確実に出てきている。 1970年代さながらのオイルショックがおきているのだ。

昨日(8/31/2005)の昼から夜にかけてガソリンが急騰し、これからもガソリン価格が高騰することを予想した市民やこのままではガソリンがなくなってしまうのではないかと危惧した市民が、ガソリンスタンドに列を成して給油しようとした結果、ガソリンがなくなったスタンドが続出している。
そんなことも知らずに今日もテニスに出かけた私だが チームメートのの情報に愕然とする。
「ガソリンスタンドを何件も回ったけど ガソリンがない。」
「ガソリンがあるスタンドには長蛇の列ができていて道まであふれていて並ぶことさえできない」


私もつい恐ろしくなり、テニスの帰り道ガソリンスタンドによってみたが、彼女たちの情報は嘘ではなかった。「out of gas」の張り紙をしたガソリンスタンドばかりで 私も3軒目にしてようやく給油できた。といっても、ハイオクやプレミアムガソリンは[out of gas」の張り紙がしてあってかろうじてレギュラーだけ給油できた状態。 みんなが働いている日中に行ったためだろうか、ガソリンスタンドからあふれる長蛇の列はなく少し安心したが、ガソリンが本当にどこでも不足していることを目の当たりにして愕然とする。

ちなみにガソリン価格は一夜にしてこのように変わってしまった・

8/31昼 2.5ドル/ガロン
8/31夜 3ドル/ガロンをこえる
9/1    3.3ドル~3.5ドル/ガロン

一ガロン3.8ℓ、一ドル110円として計算すると 現在101円/ℓとなりそれでも日本のガソリン価格よりも安いが、一年半前の価格が $1.8/ガロン(=52円/ℓ)であったことを考えると、車社会のこの国ではこの急騰ぶりにパニックになるのも仕方がないかとも思う。

ニュースで現状を確認したところ、ガソリンの供給が困難なだけでガソリンそのものは不足はしてないとのことなのでそんなにパニックになることもないかと思い直したが、ジョージアのみならず全米のいたる州で同じような現象が起きているようだ。

とはいっても、それでもこうして普通に生活していられるだけでありがたいこと。同じ南部に住むものとして 明日はわが身のおもいが強まる。一日も早くニューオリンズが復興することを祈りながら、我が家もわずかだが寄付をした。

アメリカンの赤十字への寄付はこちら
by kitaponnice | 2005-09-02 02:46 | ATLの生活
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